くせ毛を直したいなら縮毛矯正をかけるべきでしょうか?
縮毛矯正は傷んでしまうのが不安…という人向けに、縮毛矯正の基礎知識をまとめてみました。
縮毛矯正とストレートパーマとの違いや、縮毛矯正のメリット・デメリットについて詳しく紹介します。
【くせ毛矯正】そもそも縮毛矯正とは何?ストレートパーマとどう違う?
くせ毛を直したいって思ったときに、最初に思いつくのが「縮毛矯正」と「ストレートパーマ」ですよね。
でも、この2つの違いについては正確に知らない人も多いはず。
どちらも髪のうねりをまっすぐにしてくれる技術ですが、実はくせ毛の伸び方に大きな違いがあり、髪質や目的で使い分けが必要です。
メカニズムと効果の違い
縮毛矯正は、2種類の薬剤と、高温のヘアアイロンを使って薬剤+熱の力で髪を伸ばします。
頑固なくせ毛でもしっかり伸びます。パーマを落とすことも可能です。
ストレートパーマとは、アイロンを使わず2種類の薬剤のみで、髪をまっすぐにするものです。
パーマをかけた髪をストレートに戻すことを目的としたパーマですので、元々のくせ毛は伸びません。
パーマのカールをちょっと和らげたり、パーマを落とす時に使われます。
強いパーマの場合にはちょっとカールが残ってしまうこともあります。
縮毛矯正もストレートパーマもどちらも使っている薬剤に大きな違いはなく、ヘアアイロンを使っているかどうかが大きな違いです。
仕上がりの違い
縮毛矯正は、しっかりくせ毛が伸び、ツヤツヤの仕上がりです。
ストレートパーマはある程度自然な仕上がりです。
まっすぐというよりも、ボリュームがおさまったという感じです。
持続性の違い
効果はどちらも永久的です。
健康な髪であれば一度かけたらずっとストレートが持続しますが、傷みや乾燥でうねりが出たり髪質が弱いとまっすぐに保つ力がなく、自然にくせ毛が発生してしまうことがあります。
髪への負担の違い
縮毛矯正もストレートパーマもどちらも薬剤を使うため少なからず髪に負担がかかります。
ただ、ヘアアイロンを使うぶん、縮毛矯正の方が負担は大きいといえます。
半永久的に伸びるので、頻繁にかける必要はありませんが、根元から新しい毛が生えてくるとくせ毛が気になってくるので定期的にかける必要がでてきます。
短期間に何度も縮毛矯正やストレートパーマをかけることはできないので、美容師さんと相談して数か月あけてかけるようにしましょう。
リタッチという方法もあり、伸びてきたクセ毛の部分だけを縮毛矯正することも可能です。
自分の髪質に合わせて、髪への負担が少ない方法を提案してもらいましょう。
値段の違い
縮毛矯正とストレートパーマの費用は美容室ごとに異なるため、あくまで相場の比較になりますが、どのくらいの違いがあるのでしょうか?
縮毛矯正はストレートパーマに比べて“アイロンで伸ばす”という工程が加わるため、高めの料金設定になっている美容室が多く、相場は15,000円〜20,000円といったところです。
ストレートパーマは通常のパーマと同じ工程ですので、同じ料金設定となっている美容室が多く、相場は8,000円〜12,000円となっています。
やはり、同様の薬剤を使用していても、工程が多い縮毛矯正の方が費用が高くなります。
縮毛矯正 | ストレートパーマ | |
施術方法 | 2種類の薬剤と高温のアイロン使って伸ばす | 2種類の薬剤のみで髪をまっすぐにする |
目的 | くせ毛をストレートにする | かけたパーマをストレートに戻す |
仕上がり | しっかりくせが伸びて、ツヤツヤ | 自然な仕上がり |
持続性 | 施術部分は永久的 | 施術部分は永久的 |
髪の負担 | 薬剤+アイロンを使用するため負担大 | 薬剤のみなので負担少 |
費用 | 15,000円〜20,000円 | 8,000円〜12,000円 |
縮毛矯正のメリット・デメリット
縮毛矯正のメリット
○強いパーマでも頑固な天然くせ毛でもしっかり伸びる。
○艶々でサラサラの仕上がり
○まとまりやすい
縮毛矯正のデメリット
×熱を加えるので髪が傷みやすい
×強制力が強いため、その後はパーマがかけ辛い
×失敗されると傷んでチリチリになる危険性あり
×美容師さんの技術が低いと毛先までピーンとなりすぎて変になることも
もともと地毛に強いくせ毛がある人は、縮毛矯正じゃないとまっすぐに伸ばせません。
多くのくせ毛の人が利用しているのが縮毛矯正ですが、メリット・デメリットを加味したうえで、自分の髪質でも大丈夫かどうか見極めることが最も重要なポイントになります。
自分だけで判断せず、美容師さんにしっかり相談してから決めるようにしましょう。
【経験者談】縮毛矯正は美容院選びや失敗談など
縮毛矯正は女性のイメージが強いですが、男性が行っても良いものなのでしょうか?
そこで、実際に縮毛矯正をしている男性に、縮毛矯正を行う美容室の選び方や経験談、普段から気をつけている点などをお聞きしました。
「縮毛矯正の美容院選びは慎重に!」
30代後半 男性
僕は、もう10年ほど縮毛矯正を続けています。
いろいろな美容院へ行きましたが、縮毛矯正は使う薬や美容師さんの技術によってかなり仕上がりが左右されます。下手なお店だと薬剤が強すぎてチリチリになってしまったこともありましたし、逆に弱すぎてくせ毛が伸びなかったこともありました。
普通の美容院とかではなく、広告やネットで「縮毛矯正が得意」「くせ毛の髪質改善に自信がある」と掲げているような自信のあるサロンを選ぶと失敗が少なくて済みます。
「くせ毛が生えてきたらカットでごまかす!」
30代前半 男性
僕は、同じ美容師さんにずっとお任せしています。
男の場合は髪が短いので、一度縮毛矯正をかけても数か月すると根本からくせ毛が2~3センチ伸びてきてすぐに気になってしまいます。
でも、だからといって縮毛矯正を頻繁にかけると傷んでしまうので、何カ月おきにかけるといいのかを美容師さんに相談し、僕の場合は2~3ヵ月おきにかけるのがベストだと勧められました。
くせ毛が2センチほど生えてくると、髪がまとまらなくなり、スタイリングがうまくいかなくなりますが、そこは美容師さんのカットでうまくごまかしてもらって1ヶ月くらいしのいでます(笑)。
くせ毛の縮毛矯正は、男の場合は特に相性のいい美容師さんに巡り合えるかどうかが鍵ですね!
「縮毛矯正をやめたい時はバッサリ切れば解決!」
40代前半 男性
縮毛矯正って、一度かけたら病みつきになって数か月おきにずっとかけちゃうんですよね。
根元だけくせ毛が生えてくるとやっぱり気になるじゃないですか。
じゃあいつ辞めればいいのか?ってなるんですけど、男だったら短く切っちゃえば即解決します。
縮毛矯正をしてから根本が3センチほど伸びてきたら、しばらくはカットとスタイリング剤でごまかしてアレンジしておきます。
さらに伸びてきたら、いっきに短髪にばっさりいきますね。
だから僕は、縮毛矯正をやめたい時は夏を狙って切っちゃいます。女性と違って男は楽ちんですね。
縮毛矯正に失敗されたらどうなる?直毛やビビリ毛の対応
縮毛矯正は、美容師さんの腕前によって仕上がりが左右されます。
よくある失敗の代表的なものに「毛先までピーンとなりすぎた直毛」「ビビリ毛」が挙げられます。
縮毛矯正の失敗…毛先までピーンとなるのは美容師さんの技術不足
たまに前髪やサイドの毛が、縮毛矯正独特の質感で、ピーンと浮いているような直毛になっている人をみかけませんか?
縮毛矯正の失敗として、表現は悪いですが、カッパのような髪型になってしまうことがあります。
実は、縮毛矯正はしっかりくせ毛が伸びるかわりに、ハリガネのようなピンピンになってしまうというリスクがあるのです。
でもこれは美容師さんの技術不足によるものです。
ちゃんとした技術のある美容師さんであれば、やや内側に入るようにアイロンをかけてくれたり、根本と中間と毛先で薬剤を変えてくれたりなど、ちゃんと髪質と髪型に合わせて調整してくれます。
くせ毛の強さや髪の状態をちゃんと計算に入れていればこんな失敗は起きないのです。
失敗されてピーンとなってしまった場合には、もう一度「縮毛矯正をかけ直す」ということができません。
そんなことをしたら傷んでチリチリになってしまいます。
このような失敗をされた時の対応としては、しばらくはヘアアイロンやホットカーラーで、毎朝内側に入るように癖をつけ、ワックスやスプレーで固定する必要があります。
1ヵ月ほど経つと、縮毛矯正をかけた直後よりも少し髪が扱いやすくなって馴染んできます。
早めにカットに行き、カット技術でもうまくカバーしてもらうようにしましょう。
縮毛矯正後にチリチリに…悲惨!ビビリ毛はどうしたらいい?
縮毛矯正をかけた後に、髪がチリチリ…バサバサ…とまるで髪がスチールウールのように傷んでしまうことがあります。
これは縮毛矯正の薬剤やヘアアイロンの熱の負担に耐えられず、髪が死んでしまった状態です。
ビビリ毛と呼ばれており、トリートメントやパックをしても意味がなく手の施しようがありません。
縮毛矯正をする前に、髪の毛がダメージに耐えられるレベルかどうかを見極める力が美容師さんでないと、こういったビビリ毛という最悪な事態を引き起こします。
ビビリ毛の対処方はカットです。切るのみです。
これが最強であり唯一の対策です。
残念ですが、ビビリ毛のある部分はしっかりカットしてもらいましょう。
縮毛矯正やストレートパーマ後のアフターケア
縮毛矯正やストレートパーマは、かけた直後はツヤツヤできれいでも、だんだん日にちが経過するとともに傷んでパサパサになってしまうことがあります。
くせ毛を伸ばすために大きなダメージを受けてまっすぐになっているので、きちんとケアをしないとダメージが進行してしまうのです。
せっかく縮毛矯正やストレートパーマで髪を綺麗矯正したとは、シャンプーやトリートメント、乾かし方などにこだわり、髪を傷めないように入念にケアをすることが大切です。
縮毛矯正後、当日の夜は髪を洗っていいのかを確認
縮毛矯正の後は、髪がちゃんとストレート状態を記憶するまで「濡らしてはだめ」と言われることがあります。
薬剤によって規定が異なるので、いつから髪を洗っていいのか聞くようにしましょう。
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髪を必ず乾かして寝る
濡れた髪や半乾きの髪のまま寝ると、髪に摩擦が起きてキューティクルが一気に傷つきます。
縮毛矯正後に傷みを進行させたり、パサパサな髪になってしまう原因です。
必ず寝る前に髪を完全に乾かすようにしましょう。
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ブラシに注意
髪をとかすときはコームで毛先を最初にとき、そのあと根元からブラッシングするようにしましょう。
摩擦を少しでも減らすことがツヤツヤを保つポイントです。
まとめ
縮毛矯正もストレートパーマも、その特徴や違い、メリット・デメリットをしっかり理解した上でかけると安心です。
- 縮毛矯正はくせ毛をストレートにするため、ストレートパーマはかけたパーマを戻すためと、それぞれの目的が違うため、ストレートパーマでくせ毛が伸びることはほとんどない。
- 縮毛矯正もストレートパーマも薬剤を使用するため髪に負担をかけるが、アイロンを使用する縮毛矯正の方がより髪にダメージを与える。
- 縮毛矯正は高度な技術が必要なため、美容室選びが重要。
- 縮毛矯正でビビリ毛になったら、修復するのは困難。
- 縮毛矯正後はきちんとケアをする。
髪のダメージ具合やもともとの髪質によっては、縮毛矯正に向いていない人もいます。
髪への負担が大きいため、下手な美容師さんにあたると、失敗されるリスクが高い施術だということを理解しておきましょう。
縮毛矯正についてしっかりとした実績と技術力がある美容院で、自分にあった方法でくせ毛を矯正することが大切です。
美容院選びは慎重におこない、縮毛矯正で艶サラストレートを手に入れてくださいね。
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