「いくらトリートメントを使ってもくせ毛が直らない」
使っても使っても効果が出ないという人は、間違った使い方でケアし続けているかもしれません。
今回は改めて、トリートメントの役割と効果的な使い方についてご紹介します!
トリートメントの役割
それでは、まずトリートメントの効果についてみていきましょう。
トリートメントを使うことで得られるメリットは
- 油分で髪のボリュームが抑えられる
- ツヤが出せるので、質感、見た目が改善される
- 髪内部の水分補給
- 傷んだキューティクルの補修
といった4点。
ただトリートメントの選び方を間違えると、全てのメリットは得られません。
あなたのくせ毛が改善しない理由は、もしかしたらトリートメント選びが間違っているせいかもしれません…。
トリートメントの選び方
「トリートメントを使っているのに、くせ毛が全然改善されない」という人は、これを機にトリートメントの選び方を見直してみましょう。
トリートメント選びで大切なのは、やはり成分。
とはいっても成分ってカタカナばかりですごく多いですよね。何をみたらいいのでしょうか。
選ぶ上で一番大切なポイントは、髪内部に浸透する成分が含まれているかどうか。
「保湿補修」という言葉をよく目にしますが、実は髪内部に浸透せず、補修効果がほとんどないトリートメントもあるので注意しましょう。
「補修力はあるか」「浸透する保湿成分は入っているか」という視点で総合的にチェックしていきましょう。
1.コーティング成分…種子油、シリコンなど
髪の表面をコーティングすることで、髪のツヤを出してくれます。油分の重さで髪全体のシルエットを抑えらえるのもメリット。
熱や紫外線によるダメージからキューティクルを保護する役割もあります。
ごわつきや髪が硬くなるのを改善してくれるので、剛毛で悩む人はコーティング成分を見落とさないようにしましょう。
「◯◯油」「◯◯オイル」と表記された種子油は、比較的安価なトリートメントにも含まれています。
「天然成分」「ボタニカル」という風にわかりやすくアピールされており、チェックするのは比較的簡単です。
2.水分補給…加水分解コラーゲン、ヒアルロン酸、はちみつなど
油分と異なり、髪の水分量を増加させる成分です。
髪の水分量が低下すると、うねり・広がりが悪化するので、くせ毛に悩む人は必ず「水分補給成分」をチェックしましょう。
実は髪の毛の保湿は、先ほど挙げた種子油だけでは不十分。内部に浸透する水分補給成分が必須なのです。
髪に水分を補給してあげることで、うねり・広がり・パサつきが改善されます。
3.内部補修成分…たんぱく質
髪の主成分「ケラチン」は、たんぱく質でできています。傷んだ髪の毛のケアには、髪の毛に近い成分の補給が欠かせません。
「羊毛ケラチン」「羽毛ケラチン」など成分名は様々。「アルギニン」「グルタミン」といった言葉が入っている成分も該当します。
薬局などで市販されているトリートメントにはあまり含まれていない場合も。
トリートメントの成分で最重要と言っても過言ではないのが内部補修成分。注意深くチェックしてみて下さい。
油分とシリコンばかりのトリートメントに要注意
「コーティング成分」ばかりのトリートメント(コーティング型トリートメント)を使い続けていても、くせ毛改善効果はあまり期待できません。
なぜならコーティング型トリートメントは髪内部に浸透しづらく、中からの補修・保湿にあまり役立たないからです。
「ツヤツヤになった」「くせ毛がまとまった」という実感があっても、「キューティクルはボロボロ」「髪内部はカラカラ」かも…。
補修がキチンとされないとどんどんくせ毛が悪化してしまいます。
キューティクルは髪の表面にある組織。表面が傷んでしまうと、髪内部の水分がどんどん空気中に放出されてしまいます。
髪内部の水分量が低下すると、水分を補おうとして髪が空気中の水分をどんどん吸ってしまい、広がり・うねりが悪化していくのです。
こんな状態で、髪の表面にコーティング成分を加え続けても、抜本的なくせ毛対策には繋がりません。
⇒パッケージに「保湿」と書かれた商品でも、「水分補給」や「内部補修」成分が全く入っていない場合もあります。
「水分補給」「内部補修」成分が含まれている「内部補修型トリートメント」を必ず選びましょう。
コーティング型トリートメント | 内部補修型トリートメント |
ジメチコンなどコーティング成分が多く、補修成分が少ない(含まれていない)。 ダメージの補修効果は期待できない。 |
「羊毛ケラチン」「羽毛ケラチン」「ラノリン」などタンパク質・補修成分が含まれている。 艶出しなど髪表面のコーティングだけでなく、髪内部の補修・保湿も期待できる。 |
正しいトリートメントの使い方
「早くくせ毛を直したいから多めにつけちゃおう」
「長く放置した方が効果上がりそうだから、1時間ぐらい放置してる」
そんな風にトリートメントを使っている人は危険です!今すぐ止めて下さい!
「中々くせ毛が改善されない」からといって「つけすぎ」「使い過ぎ」は絶対NG。
なぜならトリートメントは使う量・放置時間・頻度を上げれば、「効果が上がる」というものではないから。
むしろ「つけすぎ」「使い過ぎ」はデメリットを引き起こすので要注意。
正しい使い方を守り、くせ毛を改善していきましょう~!
- 一回あたりの使用量⇒メーカーが推奨する量を守りましょう。「ちょっと足りないかな?」というくらいがベスト。
- 放置時間⇒同じく推奨する時間を守りましょう
- 頻度⇒2,3日に一回でも大丈夫。ダメージが気になる方は一日一回でもOK。
「ちょっと付けすぎていたかも…」という人は、これを機に用法用量を守って正しく使用するよう心がけて下さい!
<付け過ぎた場合の対処法>
必要以上に付けすぎてしまった場合は、髪と頭皮にトリートメントが残らないようシャワーでしっかりすすいでください。
洗い流す時のポイントは
- 髪の表面
- 頭皮
- 生え際
の3点。ベタつき感がなくなるまで洗い流しましょう。
<頭皮に直接つけないように注意!>
しっかり洗い流さなければならない理由は、頭皮にトリートメントが残留してしまうから。
基本的にトリートメントは髪に使うもの。そのため頭皮に付くとデメリットしか発生しません。
頭皮に残ったトリートメントは毛穴に詰まり、雑菌の繁殖や皮膚の炎症の原因になります。
またトリートメントに含まれるシリコンが毛穴や頭皮に膜を張ってしまう可能性もあります。
髪の毛の栄養は頭皮から補給されるもの。頭皮環境が悪化すると、髪の栄養補給が不十分となり健康な髪が育ちにくくなってしまいます。
くせ毛悪化、薄毛、抜け毛を引き起こす要因となるので注意が必要です。
トリートメントを付ける際は、頭皮につかないように十分注意して使いましょう。
頭皮を保湿したいなら、頭皮専用の保湿ローションを使いましょう。
浸透力アップ!くせ毛改善に役立つトリートメントの裏技
「つけ過ぎがダメなのはわかったけど、フツーに使ってて本当に効果出るの?」
トリートメントで本当にくせ毛が改善するのか、心配な人も多いと思います。
ここでトリートメントの効果を最大限にアップする、とっておきのアイテム「蒸しタオル」の使い方を紹介します!
「蒸しタオルって女性がやるもんだよね」
確かに「女性の美容」というイメージは強いですよね。
でも「蒸しタオル」はくせ毛だけでなく、「抜け毛」「薄毛」など髪に関する悩み解決に有効なケア方法なのです!
なぜ蒸しタオルを使うとトリートメントの効果がアップするのでしょうか?
その理由は蒸しタオルの温度と湿度。
- 温度・湿度によってキューティクルが開く
- 温度によりトリートメントのテクスチャ(油分)が水っぽくなる
ため、トリートメントの成分が髪内部に浸透しやすくなります。
また、「蒸しタオル」は他にも
- 頭皮の汚れを落とす
- 頭皮の血行増進効果
があります。
頭皮環境が良くなれば健康な髪の毛が育ちやすくなるので、薄毛予防、くせ毛改善効果が期待できます。
なぜ蒸しタオルで頭皮がキレイになるのでしょうか?
その理由は蒸しタオルの温度にあります。
- しっかり温めることで「毛穴」が開く
- 「角栓」が柔らかくなる
- 汚れ・角栓を浮かせてくれる
これらの要因から毛穴の汚れが落ちやすくなる!という仕組みです。
髪の毛細血管拡張されるので、『血行促進』や『代謝アップ』といった効果も。
このように血行が促進されると、AGA(男性型脱毛症)の予防効果も期待できます。
くせ毛だけでなく様々な髪の悩み解決に役立つ、非常に有効なケア方法といえるでしょう。
くせ毛で広がりやすい髪も、トリートメントの後に「蒸しタオル」をするだけで髪がまとまるので非常におすすめです。
蒸しタオルの作り方・巻き方
次は「蒸しタオル」の作り方と巻き方について、詳しくみていきましょう。
「蒸しタオル未経験」の人も安心して下さい。作り方はすごく簡単なので、今すぐ自宅で始められますよ!
<蒸しタオルの作り方>
- タオルを水で濡らす
- タオルをしぼる…目安は水滴がなくなる程度
- ジップロックやラップでつつむ
- 電子レンジであたためる…600Wか500Wで1分
- タオルを軽く冷まして完成!
タオルの温度は、自分の頭につけてみて適切だなと思う温度に調整してみてください。
ただし、あまり熱くしすぎると火傷の恐れや、皮膚へのダメージに繋がるので十分に注意しましょう。
■タオルの巻き方
タオルの巻き方は、「美容室巻き」と「ターバン巻き」の二種類があります。髪質や髪型に合わせて、お好きな方を試してみてください。
~美容室巻き~
タオルを髪の生え際に充て、タオルの両端を後ろに回して耳にひっかけます。左耳の下に垂らしていたタオルを頭の上に持っていき、余ったタオルを固定して完成です。
~ターバン巻き~
ターバン巻きは、名前の通りターバンを巻いたような仕上がりが特徴。バスタオルを後ろから被り、タオルの先を交差させます。次にタオルの端を顔のラインと髪の生え際に沿うように持ち上げて、交差させたタオルの先をねじり、最後に余ったタオルの先を折り目に押し込んで完成です。
慣れるまでは少し時間がかかるかもしれませんが、自分でやりやすい方法で試してみてくださいね。
まとめ
いかがでしたか?
くせ毛を改善するトリートメントの『使い方』や『選び方』について詳しくみていきました。
今まで使い方が間違っていた…という方は、この機会に今回紹介した正しい使い方をマスターして髪質改善に努めましょう!
パサつきを抑えるだけじゃない!?
「蒸しタオル」をすることでトリートメントの効果が倍増します!くせ毛でお悩みの方は、早速試してみてくださいね!