「お風呂の排水溝が抜け毛だらけ…」
「何本以上抜けるとヤバイの?」
何本も何本も髪の毛が抜けると、不安になりますよね。
今回は「一日の抜け毛は◯本までなら大丈夫」、「髪に優しい洗い方」など抜け毛に関する情報を紹介します!
一日〇本以上はヤバい?!お風呂の抜け毛のボーダーライン
フローリングに何本も何本も抜け毛が落ちていると、イヤ〜な気分になりますよね。
さらに排水溝が抜け毛だらけになってたりすると、とても不安になってしまいませんか?
「◯本ぐらい抜け毛があったんだけど、病気なの? ハゲちゃうの?」
「何本までなら正常なの?」「平均的な本数は何本なの?」
そんな心配を解決するために、まずは一般的な「抜け毛の本数」を解説します!
一日50~100本なら問題なし!
「薄毛の心配が全くない人」「健康な髪の人」でも一日に50~100本ほど抜けると言われています。
つまり100本程度であれば、平均的な本数に収まっていると言えるでしょう。
後ほど触れますが、抜け毛の本数は年齢によって多少変わってくることも。
ホルモンバランスなどの要因から「40代・50代」の本数と「10代」の本数、産後の本数では数が異なる場合があります。。
それでも100本ぐらいの本数であれば、特に心配することはないと思います。
「本数が明らかに100本以上ある」といった場合、何かの病気の可能性も。
皮膚科など医療機関を受診することをオススメします。
■髪が抜けるメカニズム
「一日100本」というと「そんなに?!」と本数に驚く人が多いと思います。
それでも心配はいりません。
何故ならその本数は、髪の毛全体の0.1パーセントぐらいだからです。
日本人の頭髪の本数は約10万本と言われています。
「平均10万本の中の100本」と思えば、大した本数ではないと感じますね。
また髪には、毛周期(ヘアサイクル)といって髪の毛が生えて抜け落ち、新しい髪が生えてくるという循環があります。
大まかに、
- 成長期(早期)・・・髪が伸びている時期
- 成長期(中期)・・・約2~6年
- 成長期(後期)
- 退行期・・・⇒髪の成長が止まり始める時期(約2~3週間)
- 休止期・・・⇒毛根が縮まり髪が抜けるのを待つ時期(約3~6ヶ月)
といった5つの周期に分けられます。
男性の場合は、髪が生えて抜け落ちるまで3~5年、女性の場合は4~6年で一巡するといわれています。
頭髪全体でみると、80~90%が「成長期」、10%が「休止期」、数%が「退行期」にあたります。
そのため、全ての頭皮が一度に「休止期」を迎えることはなく、
「役目を終えた髪」が抜け変わることにより、「新しい健康な髪」を一定数に保ち頭部を守っているのです。
これが髪が抜けるメカニズムです。
お風呂での抜け毛の本数は50本以下が目安!
シャワーやお風呂など浴室の抜け毛は気になりますよね。
浴室の抜け毛は何本までなら大丈夫なのでしょうか。
具体的にみていきましょう!
■お風呂でのボーダーラインは?
具体的なボーダーラインとしては、シャンプーやお風呂で抜ける抜け毛は50本以下が目安とされています。
もしこれ以上、抜けている場合は抜けすぎている可能性もあるので、一度医療機関に相談してみてください。
「お風呂」や「シャワー」をする時に最も髪が抜ける理由!
ではどうして、一日の中でもお風呂やシャワーをしている時に、最も髪は抜けやすくなるのでしょうか?
毛周期の「休止期」にあたる髪の毛は、少しでも力が加わると簡単に抜けてしまうからです。
浴室での抜け毛が目立つのは、すすぎ、シャワーの水圧など、力が加わる機会が多いから。
そのため浴室で「抜け毛が多い」と感じるのは当然のことなのです。
あまり神経質になる必要はないので安心してくださいね。
細かく見ると、少なくとも4回も髪の毛に力が加わるシチュエーションがあります。
- シャンプー
- シャンプーのすすぎ
- トリートメント
- トリートメントのすすぎ
どれだけ優しく洗っても、髪の毛に圧が加わることは避けられません。
指だけでなく、シャワーによる水圧も髪が抜ける一つの原因となります。
ただ、浴室で抜ける髪の毛の多くが「休止期」に入って既に寿命を迎えた髪や、役目を終えた髪が抜けずに残っていたもの。
そのため「シャワーやシャンプーが悪い」という訳ではありません。
「抜け毛が心配」という人も、安心して普段通りシャンプーをしましょう。
抜け毛が増える原因は?性別・年齢ごとに紹介!
抜け毛が増える原因は、実は「男性・女性」でも違いますし、「年齢」によっても変わってきます。
「最近、抜け毛が酷い」と感じているみなさん、原因が分からないと余計に不安になってしまいますよね。
まずは原因を探ってそこから対策を立てていきましょう!
抜け毛が増える原因~女性編~
女性の抜け毛が増える原因には、「分娩後脱毛症」や「女性ホルモンの低下」があります。
男性のように髪の毛が極端に細くなったり、ハゲるということはありませんが、年齢を重ねるにしたがって髪の「太さ」と「密度」が低下するといった特徴があります。
年齢によっても抜け毛の原因も異なるので、詳しくみていきましょう。
10代
10代の女性の抜け毛の原因は、主に「ストレス」によるものと、「生活習慣の乱れ」が関係しています。
主な原因として、以下のことが考えられます。
- 睡眠不足・・・栄養が頭皮にいきわたらない
- 食生活の乱れ・・・タンパク質不足による髪の成長の遅れ
- 過度なダイエット・・・栄養不足を招く
- 「カラーリング」、「パーマ」による刺激
- 様々な「ストレス」・・・自律神経の乱れを引き起こす
髪の毛が最も成長すると言われている時間帯は22時~深夜2時。
この「ゴールデンタイム」にしっかり睡眠出来ていないと、頭皮や髪の毛のコンディションが改善されない傾向があるので要注意。
他にも過度なダイエットや、カラーリングといった刺激が抜け毛の原因となっています。
そして「ストレス」は、上手く発散していかないと自律神経の乱れから血行不良に繋がりかねません。
結果として栄養成分が頭皮にいきわたらなくなり抜け毛の原因となってしまうのです。
20代、30代
まだまだ老化とは程遠いとされる20代、30代でも抜け毛はきになり
この世代の薄毛の原因として、以下の要因があります。
- ムリなダイエット
- パーマ、カラーリング
- 頭皮を引っ張り上げるような髪型
- 「妊娠・出産」によるホルモンバランスの乱れ
- 結婚による引っ越しなど「ストレス」
「美しくありたい」「綺麗になりたい」といった動機で身体に無理をかけている人は要注意。
また20代・30代の女性の方は、妊娠・出産による「分娩後脱毛症」が原因となって抜け毛が多くなっていると考えられます。
■分娩後脱毛症とは?
「分娩後脱毛症」とは、産後の女性にだけみられる特殊な脱毛症です。
産後は、女性ホルモンのバランスが崩れやすく髪の成長にも大きく影響します。
妊娠中に本来抜けるべきだった髪が、産後にまとまって抜けてくるので「抜け毛」が多いと感じるのです。
大体、出産してから2~3ヵ月頃から始まり1年~1年半くらいで落ち着きます。
産後、1年ほど経てばホルモンバランスも整い、元どおりのになるケースが多いので安心してくださいね。
40代、50代
40代・50代の方は、髪の「分け目」が最も目立ち始める年代です。
更年期を目前に控え、女性ホルモンのバランスも崩れやすくなり、ストレスを感じたり不安に思う方も少なくありません。
務めている仕事も起動に乗りはじめ、子育てをしている方は少しずつ落ち着いてきた時期と言えるでしょう。
ただ、体調面での管理も欠かせなくなるこの年代はどうしても、
- 髪の「ボリュームの低下」が気になり始める
- 健やかな髪を保つために必要な「エストロゲン」の減少⇒髪の成長期が縮まり、「髪」が生え変わるサイクルが乱れる
- 髪の毛の色素が薄く、細くなる
といった現象が起きてきます。
これらは、「びまん型脱毛症」や「女性型脱毛症」と呼ばれる脱毛症によるもので抜け毛の主な原因となっています。
抜け毛が増える原因~男性編~
男性の抜け毛の主な原因は、「遺伝的な要因」と「男性ホルモンのバランスが」の2つ。
男性特有の抜け毛は『AGA(男性型脱毛症)』と呼ばれています。
「頭頂部」と「前頭部」がハゲているケースがAGAの主な特徴。
「抜け毛が増えているけど、自分はAGAなの?」
と気になる人が多いと思います。
そんな人に向けて、抜け毛の原因を年代別にまとめました。
10代、20代
10代、20代で「抜け毛」の原因として考えられるのは、「AGA」と「頭皮環境の悪化」の2点。
思春期を過ぎた頃から抜け毛が始まってしまう人も中にはいます。
このような早期の抜け毛は、遺伝的要因、AGAの可能性が高いです。
10代・20代でAGAによる抜け毛が発生する人は、全体6%以下と言われています。
10代・20代で「抜け毛」が増えるるとすれば、「頭皮環境の悪化」によるものが殆どだと言えます。
ここで注意しなければいけないのが、タンパク質不足になること。
コメやパン、麺類など炭水化物中心の食生活を続けている人は要注意。
頭皮に必要なたんぱく質である「ケラチン」が不足し、抜け毛の原因になることが考えられます。
「暴飲暴食」、ファストフードの摂り過ぎは、頭皮の栄養不足にも繋がりかねません。
このように、生活習慣の乱れは頭皮環境の悪化に繋がります。
10代・20代でも「抜け毛」が増えてしまうので、十分に注意しましょう。
30代
30代男性の抜け毛は、「AGAの一種である「若年性脱毛症」が考えられます。
■若年性脱毛症とは?
若年性脱毛症とは、AGAの一種。
20~30代の若い年代で発症することから、若年性脱毛症と呼ばれています。
男性ホルモンの減少によって、「毛母細胞」が正常に機能しなくなることが特徴。
結果として「抜け毛」が増え、髪全体のハリやコシがなくなってしまうのです。
「髪に元気がない・ハリやコシが弱くなってきた」と感じたら、若年性脱毛症の可能性が高いです。
また男性ホルモンの減少によるデメリットは髪の毛に止まりません。
- 「動脈硬化」
- 「高血圧」
- 「生活習慣病」
といったリスクもあります。
身体の健康とも密接に関連しているので、併せて生活習慣の見直しも検討した方がいいかもしれません。
40代
最も働き盛りといわれる40代。
仕事も忙しく、責任のある役職を任される人も増えてきますよね。
毎日「ストレス」と「プレッシャー」の中で戦っているという方も多いと思います。
そこで増えてくるのが、「自律神経の乱れ」。
「自律神経の乱れ」は、免疫力低下に繋がり毛根の働きを悪くしてしまうため、結果として「抜け毛」の原因になります。
こうした「ストレス」や「プレッシャー」を上手く発散させられるように、趣味に没頭したり息抜きすることが大事です。
もし仕事などのストレスが溜まり、精神的にツラいなと感じている方は、上手く息抜きをする方法を考えたり、精神面を安定させられる方法を考えるなど工夫してみましょう。
ちなみに40代でAGA(男性型脱毛症)になる人の割は、全体の32%となっています。
いよいよ髪の抜け毛で悩む人の割合も、3割を超えてくるのでこうした原因をしっかりつきとめ、対策を立てていくことが重要です。
50代
60代にさしかかる壮年期は身体の老化により髪が生え変わるサイクルが衰えます。
そのため髪の毛をはじめとする身体中の毛が薄くなる年代です。
50代は、「老人性脱毛症」と「AGA」を併発することも珍しくありません。
若い世代の抜け毛とは異なり老化現象の一つなので、進行を止めることも難しく個人差があります。
こうした抜け毛を少しでも予防するには、「適度な運動」と「バランスの摂れた食事」が大切です。
お風呂の抜け毛は日々のヘアケアで変わる?
「抜け毛を減らすには、どうしたらいいの?」「できることがあるならやりたい!」
そんな皆さんにおすすめなのが、毎日のヘアケアを改善していくこと。
ちょっとした工夫を重ねるだけで、抜け毛対策になりますよ。
毎日使っているシャンプーを変えてみたり、洗い方を工夫するだけで頭皮環境は大きく変わります。
4つのポイントを取り入れてみてください!!
抜け毛が多いと感じたら「界面活性剤」をチェック!
シャンプーを買う時に、「洗い上がりの気持ち良さ」や「香りの良さ」で選んでいる人は要注意。
抜け毛を増やしかねないシャンプーを使っている可能性があるので、慎重に選びましょう。
「最近抜け毛が多いな」と感じている方はお使いのシャンプーの界面活性剤が肌に合っていない可能性があります。
界面活性剤とは、泡立てるための洗浄成分のこと。
この界面活性剤が強過ぎると、頭皮環境が悪化し、抜け毛が増えてしまう可能性があります。
抜け毛を防ぐためにも成分表記をよく見てシャンプーを選びましょう。
シャンプーの選び方!
シャンプーには、使用されている界面活性剤から三つのタイプに分けられます。
- 「高級アルコール系シャンプー」
- 「石鹸系シャンプー」
- 「アミノ酸系シャンプー」
一つ一つ特徴をみていきましょう。
■高級アルコール系シャンプー
まず高級アルコール系シャンプーですが、こちらは石油由来の界面活性剤を洗浄成分としたシャンプーです。
合成洗剤にも使われている成分とほぼ同じものを使っているため、洗浄力が強く、泡立ちが良い点が特徴です。
ただし、洗浄力が非常に強いため皮脂を落とし過ぎてしまう、といったデメリットがあります。
皮脂を落とし過ぎると、頭皮の乾燥してしまい、フケ・かゆみなど様々なトラブルが起こりやすくなります。
■石鹸系シャンプー
そして石鹸系シャンプーは、石鹸成分を洗浄成分として配合したシャンプーです。
お肌に優しいシャンプーを選びたい方は、石鹸シャンプーを使っている方も多いのではないでしょうか?
「優しい」といったイメージが強いですが、洗浄力は決して弱くありません。
高級アルコール系シャンプーと同様、頭皮の皮脂を落とし過ぎてしまう可能性があります。
■アミノ酸系シャンプー
最後にアミノ酸系シャンプーですが、髪の毛の成分に近い界面活性剤で作られているという特徴があります。
アミノ酸シャンプー最大のメリットは、洗浄力は程よい具合であること。
これにより高級アルコール系など他のシャンプーのデメリットである「皮脂の落とし過ぎ」を防ぐことができます。
頭皮環境の改善にも役立つので「抜け毛」が気になる方には、アミノ酸系シャンプーがおすすめです。
シャンプー選びで困った時には、是非参考にしてみてくださいね!
抜け毛を予防するシャンプーの方法!
抜け毛を予防する上で洗い方の工夫は大切です。
間違った洗い方を続けていると、抜け毛を引き起こしてしまいます。
是非、今から紹介する正しいやり方を実践して少しでも抜け毛を予防していきましょう!
■シャンプーのやり方
- 髪全体を丁寧にブラッシングする
- 頭皮までしっかりとお湯で濡らす…37~40度のぬるま湯
- しっかり泡立ててからシャンプーをする
- シャンプー剤が残らないように丁寧にすすぐ
- しっかりとドライヤーで乾かす
この手順をしっかり守ってシャンプーをしてみてください。
ポイントは、シャンプーの前にブラッシングをして汚れをある程度浮かせる点にあります。
こうすることで、汚れが表面に浮き上がってきます。
ある程度浮き上がると、ぬるま湯で流しただけでもある程度落とすことが出来ます。
あとは、シャンプーをする時にお湯の温度に注意してください。
あまり高すぎる温度で洗うと、皮脂を取り除いてしまい、頭皮が乾燥しやすくなるからです。
頭皮の乾燥は、トラブルの原因になるので十分に注意してください。
皮脂は落とし過ぎず、残し過ぎず、適度な洗い方が肝心です。
シャンプーを付ける時は、液体のまま頭皮につけないようにしましょう。
しっかりと泡立ててから髪の毛につけることで、髪や頭皮に加わる摩擦を防ぐことが出来ます。
頭皮と髪に負担をかけない、優しい洗い方で髪と頭皮をケアしましょう。
シャンプーをする時はマッサージをしながら!
シャンプーをする時に絶対にしてはいけないのが、爪をたてて洗うことです。
つめをたててしまうと、頭皮が傷つき様々なトラブルの引き金となります。
汗や皮脂を綺麗に洗い流すには、指の腹で優しくマッサージするように洗う事をこころがけてください。
マッサージすることで、血行促進にもつながり毛穴の汚れもとりやすくなるので、綺麗な髪が生えてきます。
ちょっとしたことですが、洗い方に気を付けることで抜け毛を予防することに繋がります。
是非、今日から試してみてくださいね。
抜け毛が気になるからって…お風呂に「入らない」のはNG?
「お風呂に入らないなら、抜け毛も減るんじゃない?」
そう思っている人、ますます抜け毛の本数が増えるかもしれないので注意しましょう!
排水溝に溜まると抜け毛が目立つだけ。お風呂やシャワーが「抜け毛を増やしている」というのは誤解です。
お風呂に入っても入らなくても、髪の毛が抜けるメカニズムそのものが大きく変わる訳ではありません。
さらに、お風呂に入らないと、頭皮環境が悪化し、かえって抜け毛が増える可能性があります。
■「頭皮環境を清潔に保つこと」が大切!
お風呂に入らないと、皮脂や汚れ、汗を流さずに就寝することになります。
頭皮に過剰に残ってしまった皮脂、汚れは様々な頭皮トラブルを引き起こしかねません。
毛穴詰まり、雑菌の繁殖、炎症、かゆみ、フケなど、お風呂に入らないのはデメリットばかり。
寝る前はシャンプーをして、頭皮環境を清潔にしましょう。
「お風呂に入らない人」は少ないと思いますが、抜け毛の本数を減らすためにも欠かさずケアをしましょう。
まとめ
いかがでしたか?
お風呂に入った時に「抜け毛」が多く感じる理由や、一日の抜け毛の平均本数が分かったところで、少し安心した方も多いのではないでしょうか?
今後は、抜け毛を少しでも予防できるように、シャンプーの選び方や洗い方に注意していきましょう。
健康で健やかな美しい髪を手に入れるためにも、是非今日からできることを始めましょう!